パタゴニア
南緯40度以南の南米の地域をパタゴニアと呼ぶ
サンチアゴからプエルトモンへ15時間 その後プンタ アレーナス 
へ30時間のバス 怒涛の南下だ チリからアルゼンチンを経由して再びチリに入る 
何だか良くわからないけど バスで一番早いルート パタゴニアは移動や 
ルーティングが難しい 夏場(日本の冬場)しか観光客が来ないらしく と言うより
観光シーズンがこの時期で 世界中のトレッカー(トレッキングする人) 
南極行き 他観光客が一気に押し寄せる しかも バスの本数も週3便とか 
決まってないとか そんな具合 下手をすると 足止めで1週間程待たされる事もあるらしい
宿も同様 一杯だという事も多々ある ガイドブックに載ってる宿は大抵フル 
でもそんなに心配は無い ホームステイ感覚で夏場だけ 宿として開放している家も多い 
Hospedaje  hostal などの看板を目安にすると良い がその宿の良し悪しは
運次第という所だろう  パタゴニアに行く人は 是非時間に余裕を持って 
行く事をお勧めする もしくは アルゼンチン国内であれば 飛行機を使うのも手だ 
バスはもちろん一番安いのだが 飛行機も二倍以内で飛べる 確実に到着できるし 早い 
時間が限られた旅行者 急がねばならない旅行者には うってつけだ 
がやはり予約は早めに入れた方が良い 今回はうまい事 つながった 
サンチアゴからプエルトモンは かなりの本数が出てた 
が続きのバスのチケットを買うことはできず プエルトモンに着いてから買えと言われ 
着いてすぐに購入しようとしたが 運良くその日の出発のプンタ アレーナス行きのバスはあったが
予想通り 一杯 違うバス会社を一軒一軒見て 聞いて回る うまい事次の日に 
出発できるバス会社発見 と言うことで早速 パタゴニアの 洗礼を受ける 
予定では無かった プエルトモンに1泊する事に 町に特に見所は無いが 
港町なので 海産物がうまいらしいが 知る前に 鳥を買い込んでしまっていたので 
諦める ここでショックな事件も起きる イースター島で買った ラピスのモアイが 
ここでは質も良く さらに安値で売っていた 大体3/4くらいの値段... 参ったが 
再びお土産用に買う ラピスの産地は チリと アフガニスタン ロシアらしく
ここは かなり安値で買えるよ と店の店員は笑顔で言っていた が真相はいかに...
個室で 溜まっていた日記も書き上げる 
次の日 朝早く出発したバスは アルゼンチンに向けて出発 意外にもすぐに到着 
イミグレーションでチリを出国 アルゼンチン側は バスの添乗員が 
皆のドキュメント(パスポート 証明書など)を集め イミグレーションへ 
乗客が降りる事は無かった 無事に出発と返された パスポートを見ると 
何と そこには アルゼンチン入国のスタンプが無い 焦って 聞いてみると 
チリに帰るからいらないとの事 じゃあ今は 何処にいるの?? 
空白の数十時間 ブラジルの時も空白の数時間があった 何だか良くわからないけど
添乗員に従うしか方法は無く そのまま アルゼンチンを南に向けて走り続けるのであった 
バスは相変わらず快適そのもの 30時間もの休憩だ 寝て起きた頃 再びチリに入国 
まったく問題無くスタンプが押される プンタ アレーナスに到着したのは
夕方16時 予定通り さすが チリ アルゼンチンのバスは優秀だ 
すぐさま 違うバス停(町によって バス会社によりバス停が違う)に向かう 
17時発プエルト ナタレス行きに乗り込み 3時間 やっとこさ 目的地に到着 
情報ノートに書いてあった 宿に向かい チェックイン がしかし まだまだ 
やることは続き 次の日の トーレス デル パイネ1日ツアー 

(ここはW サーキットと言う
 トレッキングも可能だが 

本当はしたかったが 時間的に不可能と判断) 
に申し込み ついでに二日後のバスも予約 やっと飯が 食えると 
町に繰り出したときには22時 しかもクリスマス 店はほぼ閉まっている キオスク 
で何とか ポテトチップスとコーラが手に入り 夕食 次の日の昼食も 同じメニューだった... 
真夏のクリスマス しかし ここパタゴニアは 夏でも肌寒いことが多く あまり真夏のクリスマス
を楽しむことはできなかった しかも ポテチのみです 夕食... 
パイネは意外に天気が悪い日が多いらしいが この日は意外にも天気がよく 
3本の切り立った山 他にも切り立った山々を眺めることができた
次の日朝発のカラファテ行きに チリ滞在1日でまたアルゼンチンに 
ここパタゴニアを周ろうと思うと 何度もチリ アルゼンチン国境を
通過していかなければならない 面倒だが 仕方ない 

パタゴニアは荷物検査はあるものの
ほぼ通過状態 スタンプ押してもらうだけと言う感覚
カラファテには有名な崩れる氷河があるぺリト モレノ氷河 幅5キロ 高さは60M〜100M 
と言われ 夏には1日に2Mも氷河が動き崩れると言う
氷河はまー見たことがあったが ここまでの規模のものは見たことが無い 
早速日本人宿に到着し申し込む 意外に値段は高い パタゴニアの観光は意外に高い 
がれもこれも美しい場所なので行ってしまう カラファテの町から80KMちょい 
パブリックバスは無くツアー レンタカーでのアクセスとなる 
ダートが続くので2時間ちょいで到着する その前に 氷河クルーズに参加した 
船で氷河側まで寄り 1時間程観測する 船上は風が強いのでかなり冷えた 
太陽が出ていればかなり暖かく感じるが 氷河がある位だ 気温が暖かい訳が無い
船に乗ってる 途中2度の氷河が崩れるのを見た すげー迫力 すげー爆音 
船上では聞えなかったが次に行った ミラドール(展望台)では 氷河に入る
亀裂音が凄い音で聞える まるで骨が折れた 砕けたような そんな音が 
リーチサイン この音の後に崩れる 可能性が高い ミラドールでは3時間待ち 
その間に 大小何度と無く 氷河が崩れる その迫力は ビデオでは 写真では伝えきれない と思う
氷河の青に新鮮な空気 亀裂音 崩れる爆音 心はさわやかそのもの 
しかしここもそうだが 天気がいまいち良くない 前半 後半共に あまり天気には恵まれず 
と言うより どこも1日なので 天気を待つことができない 仕方ないと言えば 仕方ないが 
パタゴニアに宿題を残したまま 去っていきそうだ... さらに 決定的に痛かったのが 
と言うより 旅の終わりを告げかける事件が 本気カメラ故障 プロ機材が壊れた 
しかも1ヶ月半前に 総点検に出したばかりなのに 参った 写真は撮れるが 画像自体に中央に
白い線が入る 折角撮った ペリトモレノ 氷河の崩れる瞬間の アップ写真が ほぼ全部没 
泣きたい 泣きたい 泣きたいぞ 日本に帰りたい しかし こんな所でめげてる訳には行かない 
早速 カメラ会社にコンタクトを取るが 年末12月29日日本時間30日 もう会社は閉まっていた
問い合わせてもメールが返ってくるはずは無く ただただ 途方に暮れるばかり 
この時 南極行きを諦めた この時期ここで壊れると言うことは
南極には行くなと言う事なのだろうと理解した 次の日はめげずにカメラを持って 
チャルテンに行くのであった チャルテンまでは距離にして180KM程だが 
ダートロードが続く為 5時間位かかる しかもツーリストプレイスである為 
バスの値段も物価も高い まーそれは良いとして チャルテンに着いたのは13時 
宿に入り 早速 下見がてら トレッキング カメラも治っている事を祈って持っていったが
やはり見込みは無く 泣く泣く コンパクトとビデオで撮影をする ここのトレッキングは楽で 
気持ちの良いものだ 入山料も無いし ある程度 トレイルが出来上がっているので
一人で行ける 風景は綺麗だ 何処までも歩ける そんな感じを与えてくれる 
久々のトレッキングに 心身ともにリフレッシュ 道の確認などをし4時間位で宿に帰る 
速攻で飯を食い 寝る それには意味があり 結構無茶だが 深夜トレッキングの
為だ と言うのも ここは1周(40KM) 気合を入れれば1日で歩ける しかし大抵の人は 
テントで1泊2泊して 2日3日とかけて歩く テントを担ぐのは重いので嫌だ 
久々に1日歩きたくなった と言うことで 深夜2時30分起床 3時出発 
当たり前だが電灯等は無い 真っ暗 運悪く曇りのち雨 月明かりは期待できない 
真っ暗の中をヘッドライト1つで歩く パタゴニアは大体何処に行っても風が強く木々が揺れ
恐怖は増す 昨日数時間歩いていて 道をある程度把握していたのが 良かった 
これで初日だったら 確実に迷ってる 恐怖と戦いながら 1時間30分遂に 
空が明るくなりだした ここまでかなりハイペースで歩いていたが 疲労は無い 
休憩なしで がんがん行く 第一目的地の 展望台まで4時間が一般ペースだが 
3時間で歩きとおし 朝日に間に合うことができた 天気が悪かったが 雲の隙間をぬって 
太陽が射し込むと 目的のフィツロイが真っ赤に染まった 実際フィッツロイは雲の中だったが 
美しい景色の前に久々に感動 しかし先を急ぐ為1時間の撮影の後に 速攻で移動開始 
まだまだ疲労知らず 俺まだ行ける 若いぞ と実感 
次のポイントまで4時間のところを3時間で再び歩きとおす 見所の山は再び雲の中 
休憩と撮影で1時間休息 その後山を下ったわけだが トータルで10時間30分 
休憩2時間 8時間30分歩き続けた 久々だな チベット以来こんなに1日中歩いた事は無かった 
気持ちかった もちろん 最終的には栄養不足で疲労し 疲れた状態で帰ったが
心地の良い疲労に 大満足 ランナーズハイじゃないけど 久々のウォーカーズハイ 
帰国してからのアウトドアライフを確信した 俺はアウトドアが好きなんだ 
もちろんパソコンもする テレビも見る ゲームも時にする でも自然の中にいる時の自分の方が好きだ
今の日本の子供は運動不足 体力低下 学力低下 と言われているが 
それらを解決するのが アウトドアじゃないだろうか?と俺は思う
学問は出来なくて良い(最低限は必要) 次の世代の子供に アウトドアの楽しみ 
自然の偉大さ 大切さ を教えてみたい  本来生きる という事が 生き物を殺している事も 
伝えたい 原始的な生活を知ってもらいたい とは言うもののまだ自分も知らなければ
いけない事が沢山ある 世界中で その経験を積み 日本でそんな仕事が出来たら いいな と思う 
日本人に必要なのは 運動なんじゃないのかな? 汗をかくと ストレスも無くなる  
俺はアウトドアライフを進む 今確信した
カラファテからウシュアイアまでは 飛行機を利用することにした 
料金もさることながら 時間のロスが少ない ここから 再びチリに戻って 
バスで行くのも気が引ける アルゼンチン国内で行くと週3便しかウシュアイア行きが無く 
ここカラファテでは購入不可能 しかもリオガジェゴスからウシュアイアのフライトを調べたら 
全日フル と言うことはバスで溢れた人が 飛行機を使ってると判断
リオガジェゴスまで行って1週間ほど待つなら 飛んでしまおう と思ったわけで 
しかも またアルゼンチン チリ アルゼンチンと国境越え さすがに アルゼンチン 
チリの国境は飽きたし 面倒だ  空からから最南端の町を見るのも早々出来ることではないし 
何の躊躇も無く飛ぶ 1月2日のフライト 天気がいまいちの為か 飛行機が4時間程遅れた 
パタゴニアは 風が強いからか何だか わからないが 困ったものだが仕方ない
ウシュアイアに到着したのは1時間後 最南端に飛行機で到着するのは何だか 気が引けるが 
それでも上空から 眺める最南端は悪くなかった ピリッと張り詰め空気に感動をそそる 
一般に行ける世界最南端の町の空港は温かみのある 木造の作りだった 
空港を出ると そこは最南端の感動が 沸いた 有名な上野山荘までは タクシーを使うしかない 
と言うより 空港からセントロまではバスが無いので タクシーしかない 
上野山荘に着いた時 宿はほぼ一杯の状態 でも何とかベッドを確保 
その後 速攻で飯を買いに行く ウシュアイア 上野山荘は以外にセントロ(センター)から遠い 
が近くにスーパーがあるので問題ない しかもセントロより安い 
日本語読み書きができるネット屋があるので よほどの用事が無ければ
セントロまで行く必要は無い まーさておき 最南端の町到着 腹ペコだったので飯を作っていると
宿の旅人たちが何処かに出かけようとしてる 何処行くんですか? の一言で 一気に3号線 
最南端行きが決定 ここが一応 end of the road アラスカから17848KM 

と言う看板があるだけだが
それだけでいい 車は5人乗り 6人目になってしまった自分は 

軽自動車のような車のトランクへ このトランクが小さい あまり体格は大きいほうでは 無いのだが 

それでも かなりコンパクトに体をまとめないと 入らない 狭い 狭いぞ 

でも それよりまずかったのが ダートで 揺れる事と砂埃が入ってくる 

これには なかなか乗り物で酔わない自分だが 酔ってしまった... 

小1時間位だろうか 到着 ふらふらで気持ち悪かったけど 最南端到着
一回日本に帰国したとは言え ここ半年でアラスカから 

ここまで来た 何とも言えない感動 どんな遺跡よりも 自分のやってきた事に感動した
世界一周が終わって帰国する時一体自分には どんな感動が待っているのだろう 
と期待した これは 泣くな... ちょっとした遊歩道を歩きながら そんな事を考えていた
ここが前半戦の終点 後半戦の始点 後は北上あるのみ  

再びトランクで気持ち悪くなりながら 宿へ帰るのであった
てっちゃんの津軽三味線は最高だ 最南端の町で聞く日本民謡 心に響く
ウシュアイアでの目的は一応最南端に行く事と スタンプを集めることだった 
最南端には12個13個のスタンプがあり それをパスポートに押すこと インフォメーション
南極インフォメーション(行ってないけど押してしまった) 博物館 お土産や 郵便局 
押すところは多い そして全部押した後に気づいたこと
こんなにウシュアイアのスタンプいらない... まー でも気にしない 
ポストカードにも何種類ものスタンプを押して投函 日本に無事に届くことを祈る
とりあえずここまでは簡単だった 前にも書いたと思うが 
ここから脱出するすべを考えなくてはならない 到着したのが1月2日 3日に聞いたら 
飛行機は23日まで無い との事 バスも11日まで無い 途方に暮れるが 気にせず 
何個ものエイジェンシーをめぐり 3件目で1時間待ったおかげか
たまたま キャンセルが出たらしく 8日に帰れる チケットがゲットできた 
あっさり チケットも手に入れ 後は のんびり 8日を待つだけとなった
が トレッキングがあることもわかり トレッキングに行くことに やはり3日位かかる所を 
1日で歩くことに 全長30キロ越え ぬかるみ岩場 何のその 

楽しみながら トレッキングをできた 
休憩をちょこちょことりながらで12時間 丁度良い 疲れ具合 
後は宿の人と バーベキューしたり 朝焼け 夕焼け を見たり とのんびりした 
噂では リコンファームをしないと席がキャンセルされると言う 恐ろしい状況がある 
空港なので 一応 皆様 リコンファームは忘れずに 後 空港で預けた荷物が開封され 
現金を引き抜くと言う 事件も 発生してるので くれぐれも 預け物の中には 
貴重品は入れないように  ブエノスに帰るのであった さらば ウシュアイア 
南極に行く為に何時の日か 帰ってくるだろう 
後半戦のスタートだ こっからはもう北上しかない やるぞー
 
 

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